Archive for 樹縁Blog

この木何の木?其の2

前回「楢」ナラのお話をしましたが、関連したお話を
もう少ししたいと思います。

ナラは英語でOak(オーク)です。ブナ科コナラ属の
総称なんですが。和名は2つあります。

ブナ科コナラ属の落葉樹を楢(ナラ)
ブナ科コナラ属の常緑樹を樫(カシ)

このように区別されているそうです。ちなみに「カシ」には
「樫」(国字)の他に「橿」(カシまたはモチノキの意)があり
「槝」という地名用字もあります。

また「シラカシ(白樫)」「アカガシ」と言う木がありますが
「ホワイトオーク」「レッドオーク」とは別物のようです。

楢=木+酋(酒つぼから良い香気がたつ様子)

というお話もしましたが、ナラはウイスキーを熟成させる
樽の材料に使われています。漢字そのものに木とお酒の
結び付きはありませんが、東洋で生まれた文字が
西洋で体現されているようで不思議な縁を感じます。

暑さに負けず

さて、本日は連休前恒例の大掃除。

以前よりご案内させていただいていますが、弊社では

8/13(木)~8/16(日)

の期間、夏期休暇とさせていただきます。

お客様方におかれましてはご迷惑をおかけいたしますがご了承の程お願い申し上げます。

8/17(月)より通常営業です。皆様からのご注文、お待ちしております!

豊橋市大清水まなび交流館「ミナクル」様へ納品

今年4月にオープンした豊橋市大清水まなび交流館「ミナクル」(豊橋市大清水町にある、大清水窓口センター、南稜地区市民館、大清水図書館からなる複合施設です)では桧の集成材を多く使用しています。
こちらの図書館内の閲覧用机の数セットと椅子を桧の集成材で作り納入させて頂きました。

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普通の机の他に丸形やはたまた三角の形をした少しだけ珍しい机もあります。
また、他に書棚などにも桧を使っていてとてもあたたかい空間になっています。
やっぱり日本の木って良いですね。

この木何の木?

ある字を辞書で調べて見ると、成り立ちの項目に

「柔軟な樹木」

とあります。また別の辞書を見てみると

「剛木なり」

と書いてあります。一体どっちなんだ!?と。
もっとも扱っている僕らからしたら、間違いなく
堅いです。釘打ち込んでも入って行きませんから。

理由があるのかと思って、その字の「つくり」にあたる
字を調べてみました。堅いとか柔らかいという意味は
ありません。その字の成り立ちは

「酒つぼから良い香りがたつ様子」

です。さて、これは一体何という木でしょう?

答えは「楢異体字」ナラです。つくりの「酋異体字」は
単独字では読みは「シュウ」ですが、この字においては
「ユウ」という音を表します。このように漢字の「音」を
表す部分の事を「声符」または「音符」と言います。

楢異体字」以外にも「ナラ」を表す感じとして「柞」「枹」があります。

8月に入りました

皆様こんにちは。専務の中野です。

梅雨も明け、本格的に夏本番の8月に入りました。
連日、日本各地では35℃以上の猛暑日を記録していますが、
皆様、体調は崩されていないでしょうか?
弊社工場も日中は40℃近くになりますが、
水分、塩分をとりながら、皆様の製品を作らさせて頂いています。

今年は通常の流れとかなり違っている感じがします。
春先から、いまいち伸び悩んでいる傾向です。
しっかりとした品質の製品をお届けできる様、会社として
今できる事をもう一度考え、日々改善を行っております。

輸入品が為替の影響、品不足になっている材料も中にはございます。
国産材が再度見直される時期かもしれません。
是非、国産材を使ってみてはどうでしょうか。

4種のレイヤード集成材

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久々に工場からこんな写真があがってきました!

ウォールナット・チーク・ナラ・桧の4種類の材種を組み合わせたミックスレイヤード天板です♪

カウンターや階段の踏み板などに使うのと他にないオンリーワンになるのでオススメです*\(^o^)/*

ゴムゴムの~~~木

今回は「ゴム」。これ、オランダ語だそうです。
当社で扱っているゴムは、天然弾性ゴムの原料となる木
「パラゴムノキ」です。家庭では観葉植物として人気が
ありますが、こちらは「インドゴムノキ」。ゴムノキの仲間は
これ以外にもたくさんあるんだそうです。

中国名は「橡膠樹」。

「橡」は「とち」「くぬぎ」「ゴムの木」を表します。
「膠」は「にかわ」。動物の骨や皮などを煮つめて
作った接着剤ですが、「粘り気のある物質」
と言う意味もあり、ゴムの樹脂を指しています。

日本語では漢字で「護謨」と宛てます。

ある有名なマンガでこの「護謨」と使われているのを
初めて見て、ムズカシイ漢字でそれっぽい雰囲気を出している
のかと思いきや、ゴム関連の会社名などで昔から
使われているそうです。全くの勉強不足でした。

語源は「火の木」

今回は「檜」(桧)です。この字、何故か人名用漢字に
含まれます。仕事柄毎日のように目にしているので、
常用漢字ではない、と言うのが不思議な気もしますが、
普段の生活ではあまり使われないという事ですね。
その語源は掏り合わせて火をおこすのに使ったので
「火の木」→檜=「ひのき」ですが、これは日本語独自の意味です。
漢和辞典を調べて見ると、

①いぶき。いぶきびゃくしん。ヒノキ科の常緑高木
②棺のふたの上の彫飾
③中国周代の諸侯の国名

となっています。中国でひのきを意味する字は

「柏」ハクです。日本では「かしわ」を表します。

漢字は日本に伝来して以降、長い時間の中で
日本独自の展開を見せることになりました。それが
今回の檜のように意味の変化していったものや、
前回紹介した「栂」のような日本生まれの漢字
といった物です。

余談ですが、檜と言えば香りが特徴的です。
人にとっては良い香りですが、この香りを苦手とする
ものがいます。

「百足」「蜈蚣」むかでです。

檜のチップを家の中のむかでの出そうな所に置いておくと
効果があるそうですよ。

母なる木

「木」をテーマにした漢字のお話しをしています。
コラムって言うんですかね?こういうの。それともエッセイ?
まあ、どっちでもいいんですが。
それほど回数を重ねたわけではないですが、どんな字を
選ぶか存外に苦労していまして。とりあえず当社で扱っている
樹種から進めていこうかと考えています。

今回は「栂」(つが)を選んでみました。

この字、漢和辞典によっていろんな事が書かれています。
共通しているのは、日本生まれの漢字=国字である事。
成り立ちについて見てみると、ある辞典には

「種々の工作・建築用材の母体になる木の意」

とあり、別の辞典には

「木+母。母は拇指(おやゆび)の意。おやゆび大の
 果実がつく、つがの意味を表す」

とあります。

読みを見ると、「つが」または「とが」です。
「とが」と読むのは、かつて咎人をはりつけるのに使われた
ためという説があります。

またある辞典を見ると「栂」=「梅」。つまり「梅」の
異体字であると書かれているものもあります。

最近では漢字を調べるのもインターネットで、という方が
増えているかもしれませんね。

たまには漢和辞典を繰ってみるのもおもしろいですよ。

樹縁ハードコートカウンター

タモ7 タモ5

材 :タモムク巾ハギ材
塗装:樹縁ハードコート塗装

巾ハギ材は木の質感を生かしたオイル塗装や
樹縁ナチュラル塗装でご注文いただくことが多かったので、
巾ハギ材+樹縁ハードコートの組み合わせは新鮮です。
ハードコート塗装は光沢があり、高級感のある仕上がりになりました。
もちろん、塗膜が厚い分より強力な抗菌・防カビ・撥水性も発揮します!
無機塗料ですので安全性にも優れている樹縁塗装、皆様もぜひお試しくださいね♪
    
綺麗なカウンターを見ていると、作っている自分でも欲しくなってしまいます。(^▽^)ノ

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