この木何の木?

ある字を辞書で調べて見ると、成り立ちの項目に

「柔軟な樹木」

とあります。また別の辞書を見てみると

「剛木なり」

と書いてあります。一体どっちなんだ!?と。
もっとも扱っている僕らからしたら、間違いなく
堅いです。釘打ち込んでも入って行きませんから。

理由があるのかと思って、その字の「つくり」にあたる
字を調べてみました。堅いとか柔らかいという意味は
ありません。その字の成り立ちは

「酒つぼから良い香りがたつ様子」

です。さて、これは一体何という木でしょう?

答えは「楢異体字」ナラです。つくりの「酋異体字」は
単独字では読みは「シュウ」ですが、この字においては
「ユウ」という音を表します。このように漢字の「音」を
表す部分の事を「声符」または「音符」と言います。

楢異体字」以外にも「ナラ」を表す感じとして「柞」「枹」があります。

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