語源は「火の木」

今回は「檜」(桧)です。この字、何故か人名用漢字に
含まれます。仕事柄毎日のように目にしているので、
常用漢字ではない、と言うのが不思議な気もしますが、
普段の生活ではあまり使われないという事ですね。
その語源は掏り合わせて火をおこすのに使ったので
「火の木」→檜=「ひのき」ですが、これは日本語独自の意味です。
漢和辞典を調べて見ると、

①いぶき。いぶきびゃくしん。ヒノキ科の常緑高木
②棺のふたの上の彫飾
③中国周代の諸侯の国名

となっています。中国でひのきを意味する字は

「柏」ハクです。日本では「かしわ」を表します。

漢字は日本に伝来して以降、長い時間の中で
日本独自の展開を見せることになりました。それが
今回の檜のように意味の変化していったものや、
前回紹介した「栂」のような日本生まれの漢字
といった物です。

余談ですが、檜と言えば香りが特徴的です。
人にとっては良い香りですが、この香りを苦手とする
ものがいます。

「百足」「蜈蚣」むかでです。

檜のチップを家の中のむかでの出そうな所に置いておくと
効果があるそうですよ。

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