似て非なり

よく聴くCDに入っている曲。その内容は
「庭のカキがたわわに実ったので、高枝切りバサミで取ったら
 おもしろくなって来ちゃって200個以上もいだら家族におこられた」

今まさに時季ですね。「柿・柹」カキです。
中国原産で甘柿・渋柿・次朗柿などたくさんの
品種があります。材は細工物や家具に使われます。
また、実から採れる液「柿渋」は防水・防腐用の
塗料として使用されます。人体に害の無い自然塗料として
話題になったこともありました。

柿によく似た字で「杮ハイ」と読む字があります。
外見はほとんど同じですが、「杮ハイ」の方はつくりの
縦棒を一画で書きます。ですから「柿カキ」は9画、
「杮ハイ」は8画です。

「杮ハイ」は木のけずりくず=「こけら」の字義を持っています。
また、屋根をふくために薄く削った細長い板のことを
「こけら、こけら板」と言います。新築劇場の初興行を
「こけら落とし」と言いますが、これは工事の最後に屋根などの
木屑を払い落としたことから出来た言葉です。

今回のように、同じ字形で違う意味を持つ漢字。
探してみるとおもしろいかも知れません。

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